ぽんとろのよりみち日記

アラサー女の日常。ゲームプレイ日記が多めでたまに雑記。箱庭ゲー、スローライフ系大好き。

『爆弾』観ました。【感想・ネタバレあり】

 

こんにちは!ぽんとろです。

 

3月31日からNetflixにて『爆弾』が配信開始されました。

映画公開時、非常に話題になっていたのですが、

タイミング悪く観に行けず…。

配信開始と知って早速観ました。

 

www.youtube.com

 

めっちゃ面白かった~~~~。

 

なんというか、物凄い話だった。

都内随所に仕掛けられた時限式爆弾の在りかを

謎の男・鈴木田吾作の「霊感」という名のヒントを元に

探っていく…そして明かされる事件の全貌…という

文字で表すと王道のクライムサスペンスって感じですが、

なんといっても佐藤二朗が凄すぎて、唯一無二。

 

佐藤二朗の怖い演技、『さがす』で

厳格な父親を演じていた時にも最高!となったのですが、

今作の鈴木田吾作は飄々としていて

とぼけたキャラクター、

なんならコメディ寄りの演技なのが

怖さを助長しているという物凄いバランス。

 

無邪気に、ふにゃふにゃ喋ってると思いきや

急に念仏のような

抑揚のない喋りになったり、

鬼気迫る表情になったり…という

シームレスな演技の移り変わりが

めちゃめちゃ怖いです。

 

▼▼以下ネタバレ含む感想▼▼

 

見終わってまず、

これは映画館で見るべきだった…!

と後悔しました。

映画にのめり込み過ぎて、

一連の事件が実際に起きているような、

錯覚を覚えたのと、

エンドロールの環境音⇒自販機購入音で

ビビらせる演出、これを映画館で

浴びたかったな…となりました。

(ネトフリだとエンドクレジットが途中で

オススメ作品一覧に切り替わって最悪でした。)

 

1回戦目では、鈴木のヒントを元に

謎解きしていく感覚が楽しく

(これ九段下じゃない!?とか言いながら観ていました)

 

2回戦目以降は、鈴木が類家に問う

禅問答のような心理戦が展開されます。

(1回戦は清宮さん、2回戦は類家、

そして3回戦は等々力に、

移り変わるのかと思ってました。)

 

鈴木が高い知性と狡猾さを持った類家に

「周りがバカに見えて仕方ないだろう」

と問うのは、類家の中の善悪を問うているようでした。

それに対し類家は終盤に

「こんな世界滅んじまえと思ってる」

と答えるのですが、

この答えが映画内の、

もう一つの発言とリンクする気がしました。

 

というのも、事件の発端となったのは

元刑事・長谷部の不祥事のリーク。

長谷部は事件現場で自慰行為に及んでしまうことを、

精神科医に相談していたのですが、

それを週刊誌にリークされたというもの。

これが原因で長谷部は失墜し、その後自殺。

自殺が電車への飛び込みだったことから

家族には多額の賠償金が請求され、無一文になり、

一家は離散し、ホームレスに…。

 

この時に記者から意見を求められた刑事・等々力は

「気持ちは分かる」

とコメントします。

何故そんなコメントをしたのか…等々力は悩みますが、

上司であった長谷部への

尊敬の念があったが故の発言でした。

 

事件現場での自慰行為…、

人が死んでるかもしれない場所だし、

そもそも体液残すのとかもあり得ないし、

警察がやっちゃダメ過ぎるんですよね。

もちろん、警察でなくともダメですが。

 

こういう「やっちゃいけないこと」って色々ありますよね。

舞台の上演中に立ち上がって大声出したらどうなるかな、とか

今目の前の上司の頭をぶっ叩いたらどうなるかな、とか

「やろうと思えば出来るけど、やっちゃいけない」行動は、

「ダメだからやらない」というストッパーをかけて

実行しない。

 

そういうストッパーが壊れてしまう病気もあるだろうし、

長谷部は仕事のストレスなのかなんなのか、

精神的に追い詰められてストッパーが

歪んでしまったんでしょうか。

適切なカウンセリングを受けて治して欲しかったですよね。

小銭欲しさに週刊誌に情報売ったカウンセラーが

一番裁かれるべき……。

 

そして、それに対しての「気持ちは分かる」は

「人間誰しもが、一線を超えることが出来る」

やってはいけない行動を実行出来てしまう、

という危うさへの共感なのでは、と思いました。

 

類家の「こんな世界滅んじまえと思ってる」という

自身の中にある"悪"を見せるのは

類家も鈴木と根底に同じ思いを抱えている、という

相互理解にも近い解答なのでは、と思いました。

 

等々力から長谷部の理解、

類家から鈴木への理解、

誰しもがその一線を超える可能性を持っているよなー、

人間って危ないよなー、

と観ながら思いました。

考察ではなくあくまで感想です。

 

とにかく、駅の自販機使うのがしばらく怖い。

この映画、自販機の売り上げ減少に繋がりそう。

絶対飲料会社はスポンサーつかないだろうな…。

 

原作小説について調べていたら

どうやら続編があるらしい…。

どうしよう、レクター博士みたいになった

鈴木と、類家のバディものだったら。

 

 

ということで、原作買いました!

この表紙がめちゃめちゃオシャレだな、と

思っていたのですが、

何故か佐藤二朗の表情が4つ見られるカバーもついてきた。

 

原作読んで、映画の感想の

答え合わせもしたいなーと思いました。楽しみ!

以上、感想でした!